基本的な陳列用什器の種類と使い方(1/7)

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業種業態を問わず、売場構成に什器は不可欠な要素である。中でも多くの店舗で使用しているゴンドラは取り組み内容により、さまざまな形状に変化する。付属備品(アタッチメント)を使用すると、さらに効果の高い売場作りができる。ゴンドラ、単体什器の基本体の種類別に、使用場所、目的、効果性などのポイントを紹介する。
什器とは、商品陳列におけるあらゆる陳列棚、カウンター、バックヤードで使用するラックなどの各種機器を総称した名称である。
ゴンドラとは、商品陳列をするための什器の一部、スチール製で組み替えが可能で、ホームセンター、ドラッグストアなど多くのチェーンストアで使用している。陳列構成におけるもっとも基本的な陳列棚であり、基本体に棚板、フック、バー、パイプ、仕切、POPなどのアタッチメントを使用することで、さまざまな陳列のバリエーションに対応可能である。
アタッチメントは、工具などの使用せず、店員による取付が容易にできるようになっており、商品の入れ替え時などで陳列作業の軽減が可能だ。

基本体の種類と使い方

ゴンドラの主な基本形態には、下記の種類があり、品揃え、展開目的や売場特性ごとに使い分けることにより、効果を発揮する。
形状は全く同じゴンドラであっても、色を変えることにより店舗の差別化や売場イメージを変化させるメリットもある。
さらに、企業政策上、独自性を展開している店舗においては、オリジナリティのある独自なゴンドラを開発してしようしている。


場所売場全体に対して使用され、一番オーソドックスなゴンドラである。
目的定番売場、戦略的売場など全般に使用する。
効果ゴンドラの基本形であり、バックボードにより商品の後方へこぼれを防ぐ。
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場所売場特性により使い分ける。主にエンドゴンドラ、またはガラスサッシの前などに使われる場合が多い。
目的背面のネット使用により売場の透過性を重視する。
売場に開放感を与える。
効果バックボードと異なりゴンドラ背面からも陳列商品が見える。
売場のにぎわい感の演出になる。
バーを使用してフック陳列を行うだけでなくネットを利用したネットフック展開も可能である。
ネットの透過性により万引の抑止効果もある。(該当製品のページはこちらへ)

場所主に、レジ前、エンドゴンドラ、催事コーナーなど、レイアウト変更の多い売場を中心として使用する。
目的キャスター付きのためレイアウト変更が迅速になる。
効果売場のレイアウト変更時、ゴンドラ移動作業が軽減できる。
片面型は不安定になるため、移動時にゴンドラの転倒に注意が必要。(該当製品のページはこちらへ)

場所・主に、小型商品や回転率の高い商品(文具、アクセサリー等)などの売場で使用する。
目的・売場内に商品ストック機能を持たせる。
効果・バックヤード在庫保管より、陳列商品補充作業が軽減できる。
・在庫商品の収納に関して地番管理等、ルール化の徹底が必要である。
・小型の商品ではゴンドラベースからの陳列では高さが低すぎるため、ストッカーでベース、高さを上げて陳列する。(該当製品のページはこちらへ)関連商品:ロールインBOXはこちらへ

場所・主に、食品や消耗品など回転率の高い商品の売場で使用する。
目的・台車にバックヤード内で商品補充し、売場に移動することによる店内での陳列作業の軽減化。
・店内で陳列作業を行う場合でも投げ込みのため、作業性が向上。
効果・投げ込みによるダイナミックな陳列が可能で、安さの訴求効果が大きい。
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基本体と補助パーツの使い方

ゴンドラ基本体に付属的に使用されているものにネット什器がある。
前進立体陳列を行った場合、棚板の後面バックボード側に空間ができる。この空間は商品のボリューム感を阻害する要因となるため、防止策としてネットを取り付ける場合がある。
目の触れる確率が高い場所なので買上点数を向上させる狙いもある。




場所・主に、エンドゴンドラの再度に取り付けて使用する。
目的・エンドゴンドラと関連する関連商品の販売及び隙間商品を陳列し、訴求性を高める。
効果・エンドゴンドラの量感が増し、迫力ある陳列ができる。
・買上点数拡大。
・エンドゴンドラの商品を前進立体陳列を行うと、什器バックボード面に隙間ができるので、サイドネットによりこの隙間をふさぐ効果もある。
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場所主に、両面ゴンドラの端部(エンド)に取り付けて使用する。
目的フック商品の陳列に対応する。
両面ゴンドラ商品の落下の防止。
棚板を取り付けられるスリット付きのタイプもある。
効果両面ゴンドラの通路面に商品陳列することにより、ボリューム感の向上や新たな展開構成ができる。
買上点数拡大
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